にゃんこスター
すげえ
これは絶対売れるわ
歌ネタ王2017 とりあえずの感想(ASH&Dコーポレーション迄)
久々に生でネタ番組を見た
つい癖で、CMに入ると早送りボタンを押してしまった(笑)
とりあえずの感想を書いていきます
全体的にいつもより低調だった気がします
いつもながら、最後の点数は僕の個人的採点です
COWCOW「漫才の後に…」453
ご存知ベテラン漫才師
漫才師にとってのあるあるネタと、ミュージカルを融合させたようなネタ
COWCOWらしく明るく優しいネタ 91
ゆりやんレトリィバァ「タカシ」450
芸歴5年目なのに場慣れ感が凄い女性ピン芸人
ただゆりやんのネタで個人的に面白いと思ったのは、「落ち着いて行きや~」だけだったりする
根本的に、自分と合わないんだろう 84
ANZEN漫才「明日からはシャバダバダ」451
ご存知今年大ブレークしたみやぞん所属のコンビ
正直このネタしか見たことないのだが、中々平和的でいいネタだと思う
毒舌でもあるあるでもない、周知の事実を淡々と述べるだけなのだが、妙に凝った仕掛けにしないところが彼ららしいというべきか 90
霜降り明星「吹奏楽部の発表会」443
今年のM-1決勝も有力視されている漫才コンビ
しかしこのネタは、関西芸人の駄目な部分が凝縮された感じのネタ
MBS主催とはいえ、関西人しかわからないようなネタで笑いを取りに行くのはやめて欲しい 安直過ぎる
粗品のツッコミも弱かった…M-1大丈夫か? 87
カミナリ「だけど」452
昨年のM-1決勝に進出した、今年ブレークコンビ
このネタは自分達の漫才の受けたとことを集めて無理やりツギハギしてちょっと歌要素を入れただけのネタ
「新カミナリ」と銘打ちながら、ここまで酷いネタを見せられるとは思わなかったし、ここまで高得点とは夢にも思わなかった
カミナリは評価しているコンビなだけに、非常に残念である 85
ASH&Dコーポレーション「合唱コンクールの練習」443
ザ・ギース、ラブレターズ、阿佐ヶ谷姉妹、大福からなるコンビ
7人でやるには、ちょっとネタのテーマ、スケールがこじんまりとし過ぎている
ネタの中でも言ってたけど、元ネタ知らない人が見たらまったく分からないんじゃないか?
阿佐ヶ谷姉妹の制服姿は、ちょっと可愛かった 86
ytv漫才新人賞選考会(2017) ROUND1
少しずつネタ番組視聴を再開し始めてます
とりあえず、恒例の選考会の感想を
最後の点数は、僕の個人的評価です
①からし蓮根「女子社員」360点
少しずつ頭角を現してきた熊本弁漫才師
相変わらずボケの松本君のセンスが光り、ツッコミ(杉本君)の技術も上がってきた
小ボケの羅列でなく、強いボケで勝負できるのが貴重な存在 92点
②ロングコートダディ「時間旅行」361点
最近賞レースにも頻繁に顔を出しているコント兼漫才師
堂前君ボケ、兎君ツッコミのネタで、若干拙いツッコミが逆に面白かった
内容は結構ベタ ただ、随所に個性を塗しているのが流石
このテンポだからこそ、ああいう無駄そうなやりとりもハマるのだろう 91点
③霜降り明星「漫画返して」354点
ABCお笑いグランプリで優勝した、今注目の若手漫才師、7年目!?
しかし、今回のネタはちょっと楽屋ネタな感じがしてイマイチだった
所々言葉遊びを入れてきたりしてるのも、あんまり彼ららしくないというか、とにかくイマイチ 88点
④きみどり「結婚式の歌」329点
初めて見るコンビ
正直M-1 2回戦敗退レベルのネタだと思う 笑いどころが分からなかった 75点
⑤アキレスと亀「ドライブスルー」349点
関西では珍しい、暴走漫才師 三四郎小宮さんみたいなツッコミと、見た目と違い正統派ボケのコンビ
このコンビは賞レースとそれ以外の舞台の違いが分かっていないんじゃないか
いきなり大声で叫んだり、メタ台詞を連発したり、とても賞レースでかけるネタとは思えない
面白いんだけど、ちょっと力業感が強すぎて、まだまだ賞レース決勝レベルではない もうちょっと削るか、賞レース用のネタを用意すべきだろう 87点
⑥マユリカ「合格発表」362点
去年のM-1準々決勝で酷評したコンビ ただネタのテーマが酷い(老婆をイジメる的な内容)という要素が大きかった
今回は不快ではないブラックなネタ こうして見ると、想像以上にしっかりした技術の持ち主であることが分かった
ちょっと決勝で披露するにはこじんまりとし過ぎないか、という思いもあるが、面白かったのは間違いない 91点
⑦絶対アイシテルズ「電車でマナー悪い人に注意をする」337点
名前は聞いたことあるけど、ネタを見るのは初めて(?)のコンビ
ふざけたコンビ&芸名と違い、結構正統派なネタだった こういう裏切りって、一周回ってベタなんじゃないかな
最後の畳み掛けは面白かった 86点
⑧ニッポンの社長「反抗期の娘」340点
技巧派と称されるがいまいちどこが技巧派なのか分からないコンビ
前回見たネタでは結構センスを感じたが、今回のネタはすべてが漫才の教科書に載ってそうな薄い内容
彼らには申し訳ないが、謎の敗者復活以降、どうしても厳しく見てしまっている 84点
⑨ダブルアート「護身」349点
タイトルこんな感じでいいのかな 色々とはっちゃけまくりの漫才師
相変わらずバカバカしくて面白い ただ後半のやりとりはちょっと長過ぎてだれたかな
審査員も言っていたが、もう少しエレクトーンのボケを上手く活用すればよかったと思う 86点
⑩セルライトスパ「診察」341点
独特なボケとテンションのムラが激しいツッコミの漫才兼コント師
相変わらずローテンションで淡々とボケていくスタイル 今回は少し大喜利要素が強過ぎたかもしれない
僕は彼らのネタは苦手だが、今回の大須賀さんのボケは結構くすりとくるのが多かった それだけにこの点数は意外 89点
⑪どんぐり兄弟「京都観光」337点
不思議な雰囲気の兄弟漫才コンビ
このコンビのネタには毎回思うことだが、ボケの数が多すぎて流れてしまう
間とか笑い待ちとかを考えず淡々とボケ続け、そのボケを一つ一つ短く解説していく感じのツッコミだから、どうしても大笑いすることが出来ない
一つ一つのワードセンスとかは光るものがあるんだけれど… 85点
⑫プリマ旦那「わがままな彼女」356点
関西が誇る(のか?)王道漫才コンビ ラストイヤーなのには驚いた
このコンビは2年目くらいから既に完成されており、完成度を年々高めているコンビ
審査員の哲夫さんが言ってたように、30年やってるような安定感が魅力で、今回は分かりやすいボケを選んでいたのが好印象だった
ちょっと大喜利的、並列的なきらいはあったが あと野村さんの演じる女キャラがムカつき過ぎる(笑) 91点
⑬ツートライブ「幽霊」352点
イカつい風貌とガラの悪さが魅力(?)の漫才師
ABCでも披露したイキリネタ このネタはワードのチョイスの面白さがすべてなので、ハマる人にはハマり、ハマらない人にはハマらない、人を選ぶネタだと思う
個人的にはあまり… ただ、意外とこういう感じのイキリ方(ノンスタ井上さんとは違う)を前面に押し出すコンビはいないので、貴重な存在ではあると思う 87点
⑭大自然「熱帯魚を飼いたい」347点
ブレーク間近と言われるも、中々ブレークしないコンビ
正直ネタバレのダメージは大きいと思う ただ、今回のネタはいつもよりぶっ飛んでなく、分かり易さとも向き合ったネタになっていた
つくづく去年のABCで優勝できなかったのが勿体ない スタイルがバレた以上、ウエストランドみたくM-1の決勝に進むイメージが沸かなくなってしまった 89点
⑮風穴あけるズ「王様」335点
にぎやかし枠
僕も30手前になって、考え方に変化があったのかもしれないが、ちょっと彼らのネタが面白く感じるようになった(もっとも彼らはつまらないというより、こういう舞台で見たくないという思いが強かった)
王様役がいなくなった所は、この選考会で3番目くらいに笑ったかもしれない 不覚だ 83点
マユリカとロングコートダディが決勝進出
実力者プリマ旦那、ABC優勝経験者霜降り明星、セルライトスパ、若手注目株からし蓮根は、惜しくも涙を飲んだ
おそらく次の機会もあるだろうから、この中から決勝に進むコンビも出るだろう
カミナリたくみの正論
「俺のツッコミを子供がマネして怪我させたなら、(その子供が)ただ単に判断力がないだけ」
細かなニュアンスは違っているかもしれないけど、いやあ、シビれた
時間差ボケ、時間差ツッコミや、やたらこねくり回したネタ構成で知的なコンビであることは分かってたけど、こういうことをしっかりと発言できるのは素晴らしい
「芯がある」とは上手くいったもので、最近はBPOやらネットの書き込みやらに右往左往する番組やコンビが多く辟易するのだが、しっかりと正論で反論するのは本当に見事
アキラ100%さんの裸芸もそうだが、「自分が不快に思う」ことや「ネットに批判を書き込む」ことは構わないが、それを取り上げ芸人の個性を壊そうとする風潮が本当に腹立たしくて仕方ない
僕も嫌いな芸人はいるが、「○○を出すな」とテレビ局に苦情を入れようなどと思ったことは一度もない
カミナリの強烈なツッコミに関しては、元々昔から賛否両論あったので多くを言うつもりはない
ただ、スポーツ選手、俳優、芸人など、一発当てると莫大な収入を得ることができる職業だったら、そういう個性も合っていいんじゃないかと思う
たとえば相撲の力士は、極端な食事と睡眠法によって思い切り体重を増やす
凡そ健康的とは言えない生活を続けることにより、力士としての強さを増していき、重量や幕内の土俵を目指している
しかしその代償は大きく、力士の多くは長く生きることはできない
北の湖親方、前九重親方という、偉大な横綱は皆、60代前半で亡くなり、前音羽山親方に至っては40代前半で亡くなっている
一般的な人の平均寿命は80代だが、力士の平均寿命は63歳前後と言われている
「不健康な相撲は廃止しろ」というのは簡単だ
「憧れさせ、結果的に早死にさせてはいけないから、子供に相撲を見せてはいけない」というのも簡単だ
でも、相撲は間違いなく面白いし、力士たちの白熱した取り組みは僕たちに夢を与えてくれる
「寿命と引き換えに大金と名誉を手に入れる」というのは言い過ぎかもしれないが、多くの力士や入門希望者は、すべてを覚悟したうえで土俵人生を歩んでいるんじゃないかと思う
果たして外野がとやかく言っていいのだろうか(当然だが、長生きしている元力士の方々もいるので、すべての力士が短命という訳ではない)
アキラさんの裸芸も、カミナリの強烈ツッコミも、確かに批判があってもおかしくない代物かもしれない
けれど、生き馬の目を抜くような世界で生きていくためには必要な武器であることは間違いない
それを外野がとやかく言ったり、ヘタレな番組プロデューサーや芸人が、すぐに自粛自粛と折れてしまう状況は、どうかと思う
何より、たくさんの個性豊かな人たちが、個性を武器に活躍するからこそ、バラエティ番組は面白いんじゃないかと、僕は思っている
カミナリたくみの正論発言に、胸が熱くなり久々に記事を書きました
僕が舞台を降りる日
久々に素晴らしい番組を見たと思う
終始重い空気だが、無駄な演出がなかったので集中してみることができた
売れない芸人に同情的過ぎる訳でもなく、冷たすぎる訳でもない
僕は最近のワーワーキャーキャー言ってムリヤリ盛り上げれば良いと思っているバラエティ番組がしんどくなってきたので、TKO木下さん、サンド伊達さん、ナイツ塙さんがローテンションで会話していくスタイルが非常によくうつった
取り上げられたカブレラというコンビは、関西の賞レースでたまに見てたコンビだ
決して飛びぬけた実力がある訳ではないが、奇をてらわず愚直に笑いを取りに行く正統派のコンビだったと記憶している
松竹の若手から中堅では、間違いなくトップレベルの実力派コンビだっただろう
でも、こんな彼らでも売れないという事実に、お笑い界の厳しさを感じざるを得ない
基本的に、僕の考えは
『売れない芸人にも面白い芸人はいっぱいいる
しかし、売れた芸人は間違いなく面白い芸人である』
である
勿論、僕が好みでない芸人はいっぱいいるし、なぜ売れているのか分からない芸人もいっぱいいる
それでも、「馬の目を生き抜く芸能界で売れた」という事実は非常に重いものがある
イケメンだとか、可愛いだとか、ゴリ押しだとか、一部の熱狂的ファンに支えられてるだとか、それだけでは生きていけない世界だと思う
カブレラは間違いなく実力があったが、残念ながらその世界で通じることができなかった
だけど、TKO木下さんが言っていた通り、元芸人の話術などを用いて次のステージで大活躍した人もたくさんいる
芸人を続ける兵頭さんも、会社員となる久下さんも、是非とも成功してもらいたいものだ
第52回上方漫才大賞 簡易感想
まずは新人賞
●ミキ「時代劇の殺陣」89
お兄ちゃんの絶叫を控えめにした、動きと天丼メインのネタ
よくできているが、ちょっと笑いどころが少ない
●霜降り明星「童謡」90
童謡「こぶた・たぬき・きつね・ねこ」に、合いの手の鳴き声を入れていくネタ
せいやのモノマネメインでしっかりしているが、粗品のツッコミが目立たないのが残念
●尼神インター「桃太郎」86
代表作
正直、客いじりの部分しかウケていなかったと思う
●アルミカン「白雪姫」89
桃太郎に続いて白雪姫(漫才中でも触れた)
今までアルミカンで笑ったことがなかったが、面白くなっていた
ようやくキャラクターでなく、ネタの精度で客を笑わせる域にたどり着いた
●ネイビーズアフロ「天使と悪魔」95
ベタな題材「天使と悪魔」を高学歴コンビがやったら…
ネタの構成、というより笑いどころの作り方はかなりベタ
ただし、結構天丼とか予想外のやりとりとかも入れてきて、非常に面白かった
今までのコンビとは一段違うウケ量
●トット「犬を捨てる」94
犬を捨てる人物に注意をするネタ
やはり、トットの真骨頂は豊富なキャラクター性と演じ分けだろう
正直漫才の主題から逸れに逸れまくるネタだが、キャラクターの強さで押し切った
●見取り図「逆さ言葉」91
子供のころ流行った、ある言葉の逆の意味の言葉を言い合っていくゲーム
少々大喜利色が強く、見取り図らしさに欠けた気がする
ただ後半の独創性はさすが しっかりウケを取っていた
優勝はトット
まあ妥当であろう
ネイビーズアフロは、初めての大舞台なのに非常に堂々とネタを披露していた
続いて奨励賞
●吉田たち「双子の色々」94
タイトルを付けづらいが、様々な場面(出産・葬式など)において双子だったらありそうなことを言っていくネタ
過去のネタを掻い摘んで並べていく感じのネタだが、本当に達者なので違和感なく聞くことができた
やはり葬式のあのくだりは秀逸
ドラマ「ミナミの帝王」みたいに、借金の取り立てを互いに行う漫才コント
最近のスーマラは構成に力を入れるネタが多かったが、これは直球ど真ん中のネタ
それぞれのキャラクターが生きていたし、途中アドリブなのか斜め上のボケ・ツッコミがあったりして非常に面白かった
●和牛「鶴の恩返し~シンデレラ」94
鶴の恩返しとシンデレラを題材に、水田さんが演技力を見せていくネタ(今日は昔話ネタが多い)
話術だけでなく動きや沈黙で笑いを取ったり、昔話に対してメタ的な視点からネタを繰り広げたりやりたい放題
それでこれだけ笑いを取れるんだから、M-1 2位で和牛は上のステージに上がっていったと思う
●なすなかにし「大阪あるある~○○の挨拶」86
大阪の客から言われたことやされたことを述べていくのが前半で、後半は今押している挨拶ネタ
正直あまりウケていなかった… 僕も挨拶ネタはあまり面白いとは思わない
師匠ネタもそうだけど、正統派が変わったことやってもロクな結果に結びつかない
●アキナ「部活を辞める野球部員を止める」92
THE MANZAIの頃のタイプのネタ(「ここで○○な言葉」のやつ)
知っているネタだが、所々改変していてコンパクトになっていた気がする
けどアキナは、ノンスタのフォロワーみたいなネタより、M-1 2016みたいなキャラクター漫才コントの方が合っていると思う
優勝はスーパーマラドーナ
これまた妥当
ちなみに、ノンスタ井上さんのタクシー事件にはまったく触れられていなかった 優しさだろうが、芸人的には美味しくなかったかも
田中さんのぶっ飛んだキャラクターは、全国区でも人気が出そうなのだが(笑)
最後に大賞
●海原やすよ・ともこ「東京と大阪の違い」93
やすとも渾身のネタ
女流漫才師は多いが、やはり正統派な話術での笑いでは、やすともの右に出る者はいないだろう
東京と大阪を比較しながらも、片側をディスり、片側を褒めるというやり方ではなく、互いのいいところとダメなところを上手くネタにしていた
病気を乗り越え、実力を見事実力を見せつけた
やすともの受賞にまったく不満はないのだが、今回(前回もだったかな?)は「大賞候補」みたいな感じで他のコンビの名前が出てこなかったのが寂しく思う(2015はテンダラー・ノンスタ・ぼんちの3組がノミネートされて、テンダラーが受賞した)
ちなみに、大賞は銀シャリが受賞すると思っていた(流石に早かったか)
やすともの「女芸人と呼ばれるのが嫌、女流漫才師と呼ばれたい」という発言には、なかなか感じるものがある
受け継がれてきた上方の漫才文化を大切に思い、無くしたくないという思いが凄く伝わった
"芸人"の裾野が広がりまくり、様々なタイプの芸人が誕生する時代、もう少し原点である漫才にも目を向けていいのではないか
今回は本当にレベルが高かったので、関西の漫才の未来は非常に明るい、と思う