ほたるや

蛍が売られてるお店のごとく、珍しくありたい

カミナリたくみの正論

「俺のツッコミを子供がマネして怪我させたなら、(その子供が)ただ単に判断力がないだけ」

 

細かなニュアンスは違っているかもしれないけど、いやあ、シビれた

時間差ボケ、時間差ツッコミや、やたらこねくり回したネタ構成で知的なコンビであることは分かってたけど、こういうことをしっかりと発言できるのは素晴らしい

「芯がある」とは上手くいったもので、最近はBPOやらネットの書き込みやらに右往左往する番組やコンビが多く辟易するのだが、しっかりと正論で反論するのは本当に見事

アキラ100%さんの裸芸もそうだが、「自分が不快に思う」ことや「ネットに批判を書き込む」ことは構わないが、それを取り上げ芸人の個性を壊そうとする風潮が本当に腹立たしくて仕方ない

僕も嫌いな芸人はいるが、「○○を出すな」とテレビ局に苦情を入れようなどと思ったことは一度もない

 

カミナリの強烈なツッコミに関しては、元々昔から賛否両論あったので多くを言うつもりはない

ただ、スポーツ選手、俳優、芸人など、一発当てると莫大な収入を得ることができる職業だったら、そういう個性も合っていいんじゃないかと思う

たとえば相撲の力士は、極端な食事と睡眠法によって思い切り体重を増やす

凡そ健康的とは言えない生活を続けることにより、力士としての強さを増していき、重量や幕内の土俵を目指している

しかしその代償は大きく、力士の多くは長く生きることはできない

北の湖親方、前九重親方という、偉大な横綱は皆、60代前半で亡くなり、前音羽山親方に至っては40代前半で亡くなっている

一般的な人の平均寿命は80代だが、力士の平均寿命は63歳前後と言われている

 

「不健康な相撲は廃止しろ」というのは簡単だ

「憧れさせ、結果的に早死にさせてはいけないから、子供に相撲を見せてはいけない」というのも簡単だ

でも、相撲は間違いなく面白いし、力士たちの白熱した取り組みは僕たちに夢を与えてくれる

「寿命と引き換えに大金と名誉を手に入れる」というのは言い過ぎかもしれないが、多くの力士や入門希望者は、すべてを覚悟したうえで土俵人生を歩んでいるんじゃないかと思う

果たして外野がとやかく言っていいのだろうか(当然だが、長生きしている元力士の方々もいるので、すべての力士が短命という訳ではない)

 

アキラさんの裸芸も、カミナリの強烈ツッコミも、確かに批判があってもおかしくない代物かもしれない

けれど、生き馬の目を抜くような世界で生きていくためには必要な武器であることは間違いない

それを外野がとやかく言ったり、ヘタレな番組プロデューサーや芸人が、すぐに自粛自粛と折れてしまう状況は、どうかと思う

何より、たくさんの個性豊かな人たちが、個性を武器に活躍するからこそ、バラエティ番組は面白いんじゃないかと、僕は思っている

カミナリたくみの正論発言に、胸が熱くなり久々に記事を書きました