ほたるや

蛍が売られてるお店のごとく、珍しくありたい

敢えて何が嫌いかを語る

録画していた正月のネタ番組を視聴しているが、どうしても似たようなメンバーのローテーションなのが寂しいところ

そんな中でも、さすがに面白い漫才は多いのだが、どうしても苦手な漫才(もしくは苦手なやりとり)は気になってしまう

 

ツギハギ漂流作家の名言

 

何が嫌いかより何が好きかで自分を語れよ

 

座右の銘としている当ブログであるが、今回は敢えて苦手(嫌い)な部分を述べていきたい

 

 

シャンプーハットの例の漫才

 

関西を代表する中堅芸人シャンプーハット

オールザッツ漫才で披露したネタで漫才界に衝撃を与え、若くして優勝

それ以降関西を中心に幅広く活躍しているコンビである

 

僕も昔のシャンプーのネタは面白かったと思う

しかし最近のシャンプーハットの漫才はどうしても好きになれない

 

最近のシャンプーのネタはいわゆるシステム漫才で、流れが決まっている

初めにボケ合う→てつじ「僕は〇〇が凄い」→こいちゃん「俺はもっと凄い」→こいちゃんの語り→てつじ「どうされましたー?」「ここ〇〇なら大爆笑ですよ」「何で笑ってるんですか」「笑うなー」→てつじ「もう漫才は(最初のボケ)のくだりで終わりです 僕たちは〇〇から〇分間時間を与えられたものの、思いのほか早く終わったので、時間潰してるだけです」

 

ほぼこれで全てである

 

システム自体は斬新だと思うが、どうしてもてつじさんの物言いが鼻についてしまう

ウケ具合に関わらず物言いが決まってしまっているため、そんなにウケていなくても「何で笑ってるんですか」と言うので、「???」となってしまう

システム漫才の弊害であり、ここまで自由度がないと正直引く ライブ感が無さすぎる

 

シャンプーは10年くらいずっとこの形式なので、流石にもうやめて欲しい

初めて見た時から鼻についていたのに、ここまで長々続けるものなのか

正直、流れが笑っているのに毎回笑い声をあげる客にもイラつくくらいだ

 

あと個人的に最近のこいちゃんの下品なキャラも苦手である

若い頃本当にイケメンで、「イケメンなのに馬鹿なことをする」というギャップを体現しているのだろうが、流石にいい加減にしてほしい

もっとキレイ好きキャラを押して行った方がいいんじゃないか?

 

 

霜降り明星の「アンパンマン」ネタ

 

霜降りというと、今年のM-1優勝コンビである

ほとんどのネタが面白いのだが、アンパンマンのネタだけはどうしても楽しめない

楽しめないのに、やたら番組で披露しているので、別のあるだろと思ってしまう

 

僕はアンパンマンにハマっていた時期がある

幼稚園の頃とかではなく20代半ばの頃だ

だから、霜降せいやの「アンパンマンを明らかに知らない人の演技」にイラッとしてしまう

カバオがアンパンマンに会うところから話が始まることなんて殆どないし、カレーパンマンしょくぱんまん仮面ライダーみたいなポーズで登場しない

 

アンパンマンのネタに限らず、霜降りはどうしても元ネタに対する敬意に欠けるパロディが多い気がしてならない

霜降りに面白さは本物だとずっと思っているし、せいやの馬鹿キャラも嫌いではないが、そこら辺はもう少し気を使って欲しいと思う

そもそもパロディとかなくても面白い漫才がいっぱいできるコンビだから、やらなくてもいいんじゃないか

 

 

中田カウス・ボタンの、あのセリフ

 

上方漫才の大御所、カウスボタン師匠

漫才番組でも数多く登場し、老獪なネタで観客を沸かすコンビだ

カウス師匠がボタン師匠の家族関係などを弄り(ほとんどがネタ)、ボタン師匠が楽しそうにツッコむ

アラサーの僕から見ても、カウスボタン師匠は間違いなく面白いと思う

しかし、カウス師匠が多用するあのセリフだけは、どうしても好きになれない

 

 

「さあ、拍手をどうぞ」

 

 

ボタンさんを上手くdisれた後に述べるセリフで、毎回1、2回は発している

このセリフの直後は、(強制的に?)拍手が起こり、観客が沸く(ように見える)

 

老獪な技術といえばそれまでなのだが、僕は客が笑う場面や拍手する場面は人それぞれという考え方をしている

僕は笑っていない部分で他の客が笑う部分があってもいいし、その逆も然り

だから、仮に技術だとしても、「ここは一番面白いポイント」と演者側が決めつけ、拍手などを強要するのは、どうしても納得がいかない

 

 

ネタ番組を見ていて素直に思ったことである

シャンプーは面白いことを知っているし、霜降りは若い頃から評価していたコンビ、カウスボタンは言わずもがなだ

凄い芸人さんだからこそ、こういうネタ、こういう姿勢、こういうセリフは評価を下げるのでやめて欲しいと思った次第である