ほたるや

蛍が売られてるお店のごとく、珍しくありたい

豊と裕哉

ようやく音楽の日を視聴

尾崎豊の息子、尾崎裕哉の歌唱を聴くことができた

 

感想としては、親父より明らかに上手い

そして、求められた親父との繋がりを披露するために、いい意味で力を抜いて歌っていたように思う

僕は裕哉の歌を聴いて、すごく似ているけれど、親父とは違うと感じた

それは悪い意味では決してなく、親父とは違う可能性、尾崎二世ではなく尾崎裕哉という歌手としての可能性を感じ取ったためである

尾崎豊という歌手は、ライブでは毎回100%の力を出して歌った

それゆえ、1曲の中でも最後まで声量が持たなかったり、ガラガラ声になってしまうことが多々あった

これは決して尾崎が不器用ゆえに抑揚をつけることが出来なかったのではなく、信念としてメロもサビも全力で歌ったんだと思う

裕哉は、尾崎ファンの求めに応じるために、尾崎に似せるように歌った

一番似せられる手段が、8割の力での歌唱だったんじゃないかと思う

 

尾崎裕哉という歌手は尾崎豊では決してない

上だとか下だとかそういう問題ではなく、尾崎の呪縛に囚われることなく、自分自身の道に進んでほしいのだ

尾崎のようなカリスマ性はなくとも、尾崎以上の歌唱力と器用さで自分の色を出すことができよう

それを確認できただけで、僕は音楽の日の尾崎裕哉の歌唱を聴けて良かったと強く思う

 

僕が初めて尾崎の曲を聴いたのは、叔父(母の弟)の影響によるものであった

未だ賛否両論が激しい尾崎豊という歌手について、尾崎ファンとして少し考えていきたいと思う