ほたるや

蛍が売られてるお店のごとく、珍しくありたい

第36回ABCお笑いグランプリ感想(前編)

 

今年の1月18日に行われた大会ですが、録画していたものをようやく見ることが出来ました

非常に今更感が強いですが、感想とかを書いていこうと思います

数字は左側が審査員の合計点 右側が僕の個人的採点です

 

①吉田たち(漫才)「赤と青」 436 94

トップバッターは、関西若手の有力株吉田たち

このネタは彼らの代表作であり何度も見たネタだが、本当に何度見ても面白い

赤い物と青い物の取捨選択にセンスが見受けられ、非常に非現実的なやり取りにも関わらず、ただの兄弟喧嘩(双子喧嘩?)に見えるのも面白い

ただ、二人の個性を前提としたネタなので、そこまで知名度が高くない今の段階で地上波で卸すのは違うんじゃないかとも思った

トップバッターでなければ如何に評価されていたのかも気になる

 

 ②ガリバートンネル(コント)「結婚式の余興」 454 88

名前は聞いたことがあるが、ネタを見たのは多分初めてだと思う

ノブコブが紹介していたというのもアレだが、ふざけているようにみえて非常に真面目なコントだったと思う

光を使ったコントっていっても、普通に映像効果として使ってるだけだし、中身はかなりベタで古典的な内容

サンプリングの中身もベタで、ぶっ飛んだコントを期待していた身としては若干がっかりした

しかしながら、中々いいコントだったと思う 結構面白かった

 

たかまつなな(ピン芸)「フリップ漫談:お嬢様言葉」 453 83

20歳以下の芸人の大会で活躍したり、割と有名な女性ピン芸人

ネタはいつもの感じだけど、やはりイマイチハマらない

個性を十分に生かしたフリップ漫談だが、所々粗くアマチュアっぽいなと思ってしまう

何より、悪口の内容がテンプレート的なものばかりでリアリティが無い 「お前の母ちゃんでべそ」なんでリアルで言われることあるのか?

 

うしろシティ(コント)「友達の入院」 470 85

 説明不要の松竹のエース

今回のネタはうしろらしい「とある状況において不釣合いな行動を行う者と、それを指摘する側にちらちら見える狂気」を前面に持ち出したコント

ただ今回は前者の行動がそこまでぶっ飛んでおらず、やりとりを行う中で違和感しか沸かなかった

そのような状態のままいきなりトランプがどうこうとか言われても、どこに重点を置いているのかまったく分からない 展開の飛躍が甚だしい

共感を絶対視し過ぎるのもどうかと思うけど、ここまで共感を得れないコントを披露するのはいかがなものか…470点ねぇ

 

シンクロック(漫才)「愛犬」 460 93

関西若手の男女コンビではトップクラスの評価を誇る漫才コンビ

このネタは代表作みたいな感じで何度も見たことあるネタだけど、本当によく出来ている

一つ一つの動作、セリフに一切無駄がなく、あさっての方向に向かいそうな展開が上手く一つのところに収束し続ける、本当に綺麗な漫才

男女コンビの漫才って、片方が片方を貶したり馬鹿にしたりするパターンが多いから、こういう微妙な距離感を保っている感じの漫才は、こっ恥ずかしさを感じる反面、新鮮で良いんだよなー

でも違うネタを見たかったというのも正直ある

 

続きは後編で