ほたるや

蛍が売られてるお店のごとく、珍しくありたい

M-1グランプリ2018準々決勝 個人的感想③

錦鯉「合コン」

ボケの長谷川さんは何と47歳 56歳まで出場可能な超高齢漫才師

年齢らしからぬおバカで子供っぽい漫才だが、知りあがりにウケていく構成は好印象

ただ、決勝進出するイメージが沸かないのは、何故なんだろう 90

 

いい塩梅「紹介」

フットボールアワーのボケとツッコミを入れ替えた感じの見た目の漫才師

斬新な構成で、喋りだけでなく動き、というか配置でも笑いを取れる、凄くいい漫才

今回の東京会場のネタで、個人的に5本の指くらいに入る面白さだったと思う 92

 

アイデンティティ神龍に願い事」

元々無個性漫才師として悪い意味で有名だったが、野沢雅子キャラに吹っ切れてブレークした漫才師

個人的には決勝メンバーにも予想したが、これは受けても落とされるなと(笑)

受けポイントがほぼ内輪ネタだったり、メタ要素だったからなー それを省いたボケツッコミはあまり受けていなかった 88

 

ゆにばーす「デート」 合格

去年決勝進出を果たした男女コンビ

ネタの内容はベタだが、ボケ・ツッコミとも爆発力があって面白い

M-1決勝によって一皮むけたなぁ 凄く面白かった 93

 

東京ホテイソン「遠足」 合格

備中神楽ツッコミで、どんどん知名度を上げている漫才師

僕はこのコンビの面白さがイマイチ分からなかったのだが、今回はネタの内容、フレーズとも面白かったと思う

マイメロちゃんはかなりのヒットワードだった 91

 

ザ・パーフェクト「消防士」

笑けずりで優勝した、独特なネタの漫才師

漫才序盤で述べた言葉を終盤で回収する辺りがちょっとあざとい気がした

独特なツッコミは、結構クセになる 86

 

囲碁将棋「学生時代」

THE MANZAIで何度か決勝に進んだ実力派漫才師

まさかのDragon Ashの「Grateful Days」の一本押しネタ アラサーの僕でも懐かしいレベルだ

しかも「俺は東京生まれ~」とか「悪そうな奴は~」という有名なフレーズは一切用いない辺りが非常に彼ららしくて面白い

実験的なネタだが、それでも一定のウケを誇ることに底力を感じた 92

 

ストレッチーズ「映画館」

笑あがきで準優勝した、慶大出身漫才師

ネタの説明が分かりやすく、ボケの含まし方も非常に面白かった

しかしボケの物言いがさや香っぽい…昔はそんなじゃなかった気がするけど 新山君の影響を受けたようなコンビが多いなー 92

 

コマンダンテ「ヤンキーものシーンの再現」

関西出身の、ローテンポ漫才師

このコンビは本当に裏切り方が巧妙 気づかないうちにボケとツッコミ、内容が入れ替わっているので、毎回驚かされる

大声を上げたり、テンポを速くしたりしないのに、大きな笑いを取れるのは本当に凄い なぜ落ちた?? 95

 

がじゅまる「浮気が疑われた時に話を逸らす方法」

独特な構成が魅力のコンビ

構成がシステマティック過ぎて漫才という感じはしないが、問答無用で笑ってしまうような内容が魅力

面白いが決勝というタイプではないんだよなー 89

 

マヂカルラブリー「高級フレンチ」 合格

シュールさが魅力の漫才師 上沼恵美子の天敵

本当にバカバカしくて面白い ムチャクチャだけど、笑いどころが分かりやすいのが良い

どうして去年の決勝であんな微妙なネタやったんだろう(そしてあれが予選で大ウケしたんだろう) 93

 

井下好井「反抗期」

関東では珍しい、力強さのある正統派漫才師

今回のネタはかなり挑戦的だったが、面白さが斬新さを上回れなかった感じか 86

 

ランジャタイ「あの人は今」

唯一無二のセンスを持つ漫才師

相変わらずどうしてこんなことを思いつくのか分からないようなぶっとび具合だが、昔に比べたら分かりやすくなってる

一般人が見たら9割近くが置いてけぼりになるだろう漫才で、笑いを取れるのは本当に凄い 90

 

デニス「自殺の説得」

植野さんのハーフキャラが人気の漫才師

とにかく分かりやすい内容で、一般層に受けそうだ

植野さんの叫びは問答無用で面白い 89

 

ニューヨーク「映画」

すべてを小馬鹿にしたような捻くれ具合が魅力のコンビ

僕はあまりニューヨークのネタを評価していないんだけれど、このネタは一番面白かったかもしれない

ぶっ飛んだ展開ながら非常に壮大で、尻上がりに受けていく理想的な展開

「センスがある割にベタなdisが多いコンビ」というイメージだったので、良い意味で裏切られた 92

 

スリムクラブ「興味」

ローテンポと独特のワードセンスが武器の漫才師

真栄田さんが座王の1分トークで述べたトーク内容を漫才に転用してたのにビックリした

M-1向きではないが、ある意味彼ららしい漫才だったと思う 86

 

ダイタク「復讐」

設定の巧みさが魅力の双子漫才師

今回のネタも非常に斬新な設定で、双子という武器を無駄なく活用した印象

ただ話の内容が最高潮を迎える寸前で、スッと終ってしまった感じがしたのは残念 90

 

トム・ブラウン「数字の付く有名人」

今年のM-1決勝進出者 独特過ぎる見た目の漫才コンビ

3回戦で爆発したことで一気に決勝候補に名前が挙げられたコンビだが、3回戦のネタよりは正直弱かった

それでも、バカバカしいながらも笑いどころは多く、意図する箇所で爆発を起こせたところは素直に凄かったと思う

果たして決勝ではどう評されるのか 90

 

東京会場はこれで終わり

まさかの11組合格という、非常に狭き門だった

東京会場にも関わらず関西出身者が異様に多く、正直関東の若手漫才師のレベルの低下には、寂しい思いがある

みんなコントに行ってしまったんだろうか