ほたるや

蛍が売られてるお店のごとく、珍しくありたい

子供の頃の思い出

僕は「昔はよかった」と過去を懐古することはあまり好きではない
クレヨンしんちゃんのオトナ帝国や、未来を信じ続けたこち亀の影響が強いのかもしれないが、「昔は昔、今は今 それぞれ良いところも悪いところもある」というスタンスを取っている
ただ、30を目前にして、昔の思い出が色々蘇ってくることがあり、久々に記事を書こうと思った次第です
色々とタイトルをつけて書き連ねていきたい

①二つのスーパーマリオくん
僕の子供の頃、スーパーマリオくんという作品が2つあった
1つ目は未だ現役の、沢田ユキオ先生版スーパーマリオくん
もう一つは、嵩瀬ひろし先生が執筆されたスーパーマリオくん

前者の思い出は非常に強い
おそらくだが、僕が一番初めに購入した漫画だったと思うからだ
沢田ユキオ先生の作風といえば、とにかく勢いがあって下品
今の自分は正直下品なネタは苦手なのだが、子供の頃はそりゃもう、う●こで大笑いな訳である
ただ、未来編の衝撃や、ヨッシーのリーダー決め対決、64のセーブデータ消失など、下ネタ以外でも色々印象に残っている話は多い
いつからか読まなくなってしまったが、また読んでみたいと思う

後者のスーパーマリオくんは、本屋で立ち読みしていた思い出が強い(昔の本屋は、雑誌以外も割と普通に立ち読み出来ていた)
マリオの帽子の両端が膨らんでいる独特の絵柄だったことから、「ミッキーマリオ」とか呼んでいた記憶がある
内容は正直覚えていないが、下品な沢田マリオに対して、ひたすら上品だった記憶がある

②初めての美少女キャラ
僕は基本オタクである
漫画が家に山積みになっており、中々読めていない
昨日祝日を利用して、貯まっていたアニメヒロアカを見ながら、うまるちゃん(5巻まで)をようやく読むことができた次第だ

ストーリー性が優れたものから萌え系の作品までなんでも好きなのだが、そういえば初めて好きになった女の子キャラは誰だったかとふと考えた
子供の頃は、中々女の子キャラが好きとかは言えないものだ、だがそれでも一目惚れするような感覚はあったと思っている

初めに思いついたキャラクターは、『まもって守護月天』に登場する万難地天紀柳
作品で屈指の人気キャラである彼女にドハマリしたのは今でも覚えている
シャオ派とキリュウ派で分かれていた印象(ルーアン先生…)だが、当時から正統派のシャオより、色々闇があるキリュウに惹かれていた
時期としては、97~99年頃だろうか、当時10歳くらいである

続いて思いついたのは、ボンバーマンの4コマ漫画(ボンバーマンリターンズ)に登場した、福原君先生のルーイちゃん
ルーイといっても、動物ではなく擬人化されて人間形態(?)となっていた
ルーイちゃんの凄いのは、20年以上前に書かれてた美少女キャラにも関わらず、今見ても普通に美少女なのだ
90年代らしく大きな目とロリ的な輪郭が特徴で、今見ても可愛いのが特筆すべき点である
時期としては守護月天よりさらに前、95~6年頃だろうか
余談だが、福原君先生は現在成人向け漫画にシフトチェンジしているようで、10数年前にそれを知ってショックを受けた記憶がある

そして、おそらく最古の例だと思うのが、ここ最近マリオの記事を読んで思い出したこ
モト珍こと本山一城先生が描くマリオシリーズに登場するピーチ姫だ

f:id:hotaruya3:20170920075906j:plain

モト珍マリオはボンボンで連載された作品で、沢田マリオと人気を二分した作品だった
パロディ満載で、正統派なギャグからシュールなネタまで多種多様な作品だ
僕は両方読んでいたが、子供の頃はノリと馬鹿っぽさで勝る沢田マリオの方が楽しんでいた記憶がある
ただし、モト珍作品はとにかくキャラが可愛らしく
、ロリロリなピーチ姫が好きだった記憶が蘇った

時期としては95~6年くらいだろうか
記憶に残っている限り、僕が一番初めに好きになったアニメ作品は、現在アニメ(3期)が放送されている魔法陣グルグル(94~5年)
しかし、子供の頃はグルグルのノリやギャグが好きなのであって、「ククリ可愛い」「ジュジュ萌え」とはならなかった
グルグルで初めて好きになった女の子はレピアで、続いてクルジェである

よって、自分の現時点での記憶で初めて好きになった美少女キャラは、モト珍マリオのピーチ姫とさせて頂きたいと思う
モト珍マリオもいつの間にか読まなくなったが、また読んでみたい
絶版なので、古本屋やヤフオクで探すとしよう

③あの都市伝説の真相
とにもかくにもマリオが大好きだった僕だが、もっと好きな作品があった
星のカービィである

子供の頃はカービィが好きで仕方なく、自由帳にたくさんカービィキャラや、オリジナルキャラの絵を描いていた
僕の子供の頃のカービィ漫画といえば、さくま良子先生と、今回の主役(?)であるひかわ博一先生である
王道な作風のさくま良子先生と、個性的なギャグが数多く盛り込まれたひかわ博一先生
僕はさくま作品でカービィ漫画と出会い、ひかわ作品でカービィ漫画が大好きになった

さて、ひかわ博一先生といえば、有名すぎる都市伝説がある
小学館の編集に暴言を吐かれ、鬱病になって連載を中止した」
という都市伝説だ

僕が初めてこの都市伝説を聞いたのはいつだったか忘れたが、思ったことは

「嘘だな」

というシンプルな感想である
普通に考えればこんな突飛な珍説が信じられる訳はないのだが、ここはネットの恐ろしさ
噂が一人歩きし、半ば事実化し、ひかわ先生=鬱病の公式が幅広く信じられてしまった

そして、最近になってひかわ先生の口から「この都市伝説は嘘」という事実が述べられたことを知った
漫画家カメントツ氏の取材によって、明らかになったという
僕は知らなかったのだが、この取材の少し前には元アシスタントの暴露があったようだ
「ひかわ先生は株で大儲けしてやる気を失い、6巻以降の作品にはほぼ携わっていない 自分が辞めてからようやく自ら描いたが、技術は失われておりああいう感情のない絵柄になってしまった」
みたいな感じのものだ

結局ひかわ先生の口からは、「10巻以降アシスタントにほぼ丸投げした」という発言が出て、アシスタントの暴露が真実だということが明らかになったという


僕はおそらく彼自身が描いていた時期に、ファンレターを送ったことがあった
記憶は不確かだが、恐らくカービィのイラストを描いて送ったんだと思う

すると、年賀状という形でひかわ先生から返事が来た
イラスト付きで、僕の名前も載せて、「応援ありがとう」という年賀状が届いたのである
その時のことははっきり覚えている、信じられなかった
当時小学生だった自分だが、こういうものは返事が来ないと分かっていた
ただ自分が好きだという思いを伝えたかった
なのに、ひかわ先生はその返事を書いてくれた

インターネット環境が整い、ひかわ先生について調べたことがあった
すると、同じようにひかわ先生からファンレターの返事が届いた人が何人もいたことが分かった
ひかわ先生は本当に子供が好きで、子供からのファンレターを何よりも大切にしていた漫画家さんだった


だから、僕としてはひかわ先生に対し怒る気にはならない
僕が熱狂的に好きだった頃は、彼が作品に携わっていたからだ
彼の犯した罪は、彼自身を縛り付け、彼自身の存在否定に繋がっているという
忘れて欲しいと言われようと、永遠に忘れることは出来ないだろう
過去の出来事の多くは忘却の一途を辿るが、そのなかでも煌々と光る思い出は、ずっと記憶の片隅に残り続ける

H先生のデマを流した人は許せない(H先生≠ひかわ先生で、H先生の鬱病自体は事実の可能性もあるが、それでもその時点で否定していれば良かっただけの話だ)
噂に流され、不当に小学館を批判した人達は、反省すべきだ
未だに不明瞭な情報が悪意なく拡散される事象が多々あるので、ネットユーザーの多くのリテラシーの無さには呆れてしまう


ひかわ先生から貰ったイラスト入り年賀状は、今も机の引き出しに大切にしまってある
僕の中で、大切な幼少期の思い出の1つだ