ほたるや

蛍が売られてるお店のごとく、珍しくありたい

ありったけの革命的情熱をこめて君を抱擁する

僕はあまり自分の主義主張や政治的イデオロギーなどを語るのは好きではない

また、基本的に個々の人間性を評価し、その人物が持つイデオロギーは二の次に考える人物評価をしている

英雄であろうと、反逆者であろうと、右翼であろうと、左翼であろうと、人物を評価する際はその人物が持つ人間的魅力、能力、信念などを第一に考えて評価する

 

カストロ議長(敢えてこう呼ばせて頂く)は、僕が偉大だと思う人物の一人だった

飽くなき社会主義への信念、ゲバラとの友情と決別、理想と現実の境界、ケタ違いのカリスマ性、高潔な精神性、大の親日家、野球を愛する心…

僕は生まれてこの方社会主義に傾倒した時期は一度もない そんな僕でも、カストロ議長の持つ人間力に魅了された

 

カストロ議長が亡くなったのにはビックリした

最近になってもローマ法王安倍総理アディダスを着つつ会談していたからだ

アメリカとの国交正常化が近くなってきた矢先、トランプ新大統領が登場したのがショックだったのだろうか

 

無論、90歳という年齢を考えれば、いつ亡くなってもおかしくはない状態だったのかもしれない

だが、ザップ将軍ばり(享年102歳)に長生きするとばかり思っていた

思えば、キューバ革命の際、キューバ軍に襲撃され味方が18人にまで減少したり、CIAに600回以上命を狙われたり(ギネス記録)、いつ死んでもおかしくない人生を送っていた

親友のゲバラは、ボリビアで捕えられ30代後半で亡くなっている

本当に、天寿を全うできたことが凄すぎて仕方がない

 

カストロ議長への好き嫌いはともかく、彼の死は20世紀が歴史となっていくことを僕らに如実に伝えてくる

よくよく考えたら、もうすぐ2017年 21世紀ももうすぐ5分の1が終わってしまうことになる

僕が小学生の頃、20世紀末は、阪神淡路大震災オウム真理教の活動、ノストラダムスの大予言など、当時はよく分かっていなかったが今考えると、色々と混沌としていた

当時は21世紀がどういう時代が、まったく想像できなかった

だから、21世紀が定着し、20世紀が『過去の歴史』となっていく過程をリアルタイムで見ていくことに、感慨深く思う

時代は(今のところ)逆行できないし、過去を取り戻すことは決してできない

何十年も前から歴史の教科書に名前が乗っているカストロ議長の死に、改めて20世紀が遠くなっていくことを思い起こされる

 

この記事のタイトルは、ゲバラカストロ議長と決別する際に書いた「別れの手紙」の一文

互いに尊敬しあえた者同士が時の流れの中袂を分かつ 涙なしでは読むことができない名文である

もっとも別れの手紙を受けとった後も、ひそかに連絡を取り合っていたらしいが(笑)

社会主義者が天国に行くのか地獄に行くのかよく分からないが、大親友のゲバラと再会してあの世で社会主義革命を起こしてほしいものだ

 

稀代の革命家で最後のカリスマ

カストロ議長、本当にお疲れさまでした