THE MANZAI 2015 プレマスターズ感想②
メイプル超合金「犬を飼いたい」 90
詳しいことはM-1の記事で書きたいが、一つだけ
ボケの自由度と破壊力は凄いけど、ちょっとネタが散らかり過ぎている
しかし華がある
タイムマシーン3号「伊達メガネ」 94
いやぁ面白い! 個人的にはM-1のネタより断然いい
この漫才も若干散漫な部分はあるが、本筋から逸れ過ぎない範囲で遊んでいるので気にならない
メガネという題材から、かっこつける奴→デブのヒエラルキーと論点を移しており、それを何の違和感なく実行しているのが凄い
達人みたいな漫才
銀シャリ「ドレミの歌-干支ver-」 87
銀シャリは本当に歌ネタ好きだなぁ 歌ネタよりしゃべくりの方がずっと面白いのに
このネタは鰻さんのボケる箇所が容易に想像できるので、裏切りとかが全くなくて退屈
橋本さんのツッコミ頼りの漫才になってしまうが、歌ネタの橋本さんのツッコミはあまり冴えていない気がする
M-1の決勝見て思ったんだけど、やっぱり今年はいいネタ作れなかったんだろうな
オジンオズボーン「桃太郎」 80
個人的な意見だが、漫才は互いの言葉を聞き取れてナンボのものだと思うので、聞き取れない言葉を前提にしているネタな時点で僕の中では笑えない
勿論こういうのを思いつくのは凄いと思うし、全く間違わずに行うのも凄いと思うが、そういったものと面白さが全く比例していないのが問題点
このコンビらしいといえばらしいのかもしれないけど
学天即「子供の頃の遊び→四条の結婚」 90
個人的に学天即は好きだけど、こういうネタを見ると彼らに批判的な意見も理解できる気がする
まさにベスト版みたいなネタで、彼らのネタのウケた部分ばかりを集めたツギハギ漫才
賞レースで見ていて思うのだが、彼らは別のネタでウケた部分を新ネタにも組み入れることが多い
今回は二部構成という形のネタだったからまだ理解できるが、時には一部構成のネタでも過去のネタを流用することが多い
面白いボケやツッコミを考える実力があるんだから、そろそろ過去のネタに頼るのはやめて欲しい
POISON GIRL BAND「モノマネ」 89
そこまでポイズンに詳しくないけれど、知っているネタ
ちょっとボケの内容が変わっていたが、前の方が面白かった気がする
今年のネタが見たかった
ウエストランド「褒められたい」 87
ウエストランドもネタをどんどん変えていってるけど、どんどん変な方向に行ってる気がする
コント漫才の中で長いツッコミを行っていたから面白かったのだが、しゃべくり漫才で長々とツッコむと何か変な感じがする
井口さんの恨み辛み妬みを前面に押し出すネタが多くなったが、水田さんのヘリクツやファラオさんの毒と比べると何かしっくりこないんだよな
正直、河本さんのボソボソしたボケの方が面白いように思えてきた ダイアンの西澤さんと少し被ってる気もするけど
三拍子「山手線の歌」 86
銀シャリタイプの歌ネタ
元々歌ネタ自体あまり好きではないし、ちょっとボケが幼稚過ぎる気が
このコンビも当たり外れが激しい
馬鹿よ貴方は「ハンバーガーショップ」 94
面白い!M-1のネタより個人的には良かった
このコンビは変則的なイメージがあるが、割とボケツッコミとも正統なものが多い気がする
そんなネタを色付けするのがファラオさんのキャラクターだ 所々変則的に毒舌を入れつつ、しっかりしたボケを繰り出すので変則的漫才にありがちな置いてかれ感はあまり感じない
新道さんの言葉に「え?」と何度も聞き返し、「一万円やる」というセリフに「もっとくれ」と返したファラオさんに一番笑った
ベタなのだが、僕の想像を超える素晴らしい返しだったので
M-1のネタと同様、会話の中での細かな言葉遣いや動作にツッコみあうネタ
何度か見たことあるネタだが、同系統のネタの中ではこのネタが一番好き
まず「天空の城ラピュタ」の略し方から入るので、ジャルジャルにありがちなあざとさを感じず、「本当にこういう風に略す奴もいそうだな」という共感から、その後のネタにも着いていきやすい
ただ一つ思うのだが、毎回3回ボケてからツッコむのは如何なものか
「3回ボケ→ツッコミ」を機軸としつつも、何度もボケてようやくおかしなことに気付いたり、1回目でツッコんだり、色々変化を加えた方が緩急があっていいと思うのだが
勿論面白いんだけど、ちょっとシステムチックなところが強くて笑いきれない感じ
三四郎、メイプル超合金、ジャルジャルが勝ち上がり(トレエンもM-1優勝枠で進出)
個人的にはタイムマシーン3号、馬鹿よ貴方は、あと一枠は悩むが、ジャイアントジャイアンに差し上げたい
でも、ゴールテンタイムの番組に出演してネタバレするよりか、温存しておく方が案外来年のM-1に向けていいのかもしれない