ほたるや

蛍が売られてるお店のごとく、珍しくありたい

M-1敗退組について色々と

予選は見ていないので、見られた方のtwitterやブログのレポを拝見し、ちょっと述べていこうと思います

気になった決勝に進めなかったコンビについて、色々と書いていく

 

学天即

MANZAIのサーキットで40点を獲得したコンビだが敗北

昨年のサーキットでは地の利があったのは間違いない

アウェーで押し切れる腕力がなかったということだろう

ネタは「ポジティブ」だったようで、残念で仕方がない

自信のネタを持ってきたのだろうが、正直そこまでいいネタではないし、地元だからウケていたようなもの

何より、学天即は毎回新ネタを卸すように挑戦的なところが魅力だった筈 置きにいっての敗北は恥ずかしいぞ

敗者復活戦では、是非とも新ネタを卸して欲しいものだ

 

囲碁将棋

関東を中心に絶大な支持を集める漫才師

僕は勝手に「東の囲碁将棋、西の学天即」と言っている

予選で圧倒的にウケながら、本戦ではいまいちの結果に終わるという点でも共通している

ネタも学天即同様しゃべくり漫才であるが、ツッコミ優位な点を除けばひたすら正統派な学天即に対し、正統派と変則の中間近くに位置し、様々な仕掛け、構成を入れてくる囲碁将棋という点で相違点がある

囲碁将棋が勝てなかったのは、決勝で勝つイメージがないためではないだろうか

いろんなネタがあるにも関わらず、決勝でのネタ選びにいつも失敗している印象が強いから、「囲碁将棋は上げても無駄だろう」と思われてしまっただろう

僕は関西人だが、作品性の高い囲碁将棋の漫才は大好きなだけに、残念で仕方がない

 

ナイツ

「スベらない漫才師」という点では業界随一だろう漫才師

ナイツといえば、淡々とボケを並べて、冷静にツッコんでいくスタイルであるが、所々塙さんがテンションを跳ね上げてボケる意外性が魅力である

小ボケを積み重ねるコンビは中々高い評価を与えられないが、メリハリが効いているナイツはしっかり高い評価を受けている

ではなぜ決勝に進めなかったのか

意外に思われるかもしれないが、ナイツは予選で物凄くウケることはほとんどなく、ギリギリ通過することが多いのだ

それはお笑いファンがメジャーなナイツを敬遠していることもあるだろうが、やはり淡々とし過ぎたナイツのフォーマットが原因だろうと思う

決勝の舞台は観客が重く、構成重視漫才、教科書漫才、イロモノ漫才などはウケないことが多いが、予選では盛り上がる漫才はウケるのだ

「ナイツは本気を出していないように見えた」という意見も多く、漫才スタイルがやる気のないように見えたのかもしれない

ただし、実績、知名度、バックボーンからして、敗者復活有力であることは間違いないだろう

 

トレンディエンジェル

昨年のTHE MANZAI準優勝コンビ

予選では何をやってもウケる状態の無敵の人だったトレエン

準決勝のレポを読んでも「一二番目にウケていた」という意見がほとんどだったがまさかの敗北

嫌みがなく、明るく、誰が見ても笑えるトレエンはなぜ敗退したのか

それは、「無敵の人状態」であることが逆効果になってしまったからではないだろうか

普通のお笑いファンはともかく、お笑いを審査する側は笑い声の多さよりも「なぜ面白いのか」を重視する

トレエンはもちろん面白いこともいっぱい言っているが、勢いで誤魔化していることも多いコンビだ

面白いことを言っても、勢いで誤魔化しても、無敵の人状態では同じようにウケてしまうのだ

そこを、審査員が見逃さなかったのだと思われる そうなると、ウケ量や笑い声の多さは意味を持たない むしろ逆効果なのかもしれない

視聴者やお笑いファンからの好感度の高さ、アンチの少なさを考えると、彼らも敗者復活の有力候補であることは間違いない

 

磁石

MANZAIの決勝常連は準々決勝で早々に敗北し、敗者復活戦にも進めなかった

結果的にラストイヤーの磁石は、一度もM-1の決勝に進めなかったことになる

このコンビは昔から面白く、昔からトリッキーで、昔から変わらない

10年くらい前からずっと同じようなやりとりをしているように思えてならない

つかみやオチをマイナーチェンジしたりしているが、本編の内容はまったく一緒なのだ

今年のネタは見ていないが、レポを参照すると「いつもの磁石」という感想が多々見られる

変わらないことは本当にいいことなのか 変わっていく勇気も必要ではないのか

同系統だったノンスタもタイマもパンブーも、変化し進化し続け大業を成したのだから

もうM-1には出られないが、漫才番組や劇場などで新たな磁石が見られたら嬉しい