平成27年度NHK新人お笑い大賞感想
淡々と書いていきます
途中でページ消しちゃったけど、バックアップ機能のおかげで助かった
Aブロック
スーパーニュウニュウ:理想の家(コント) 94
工作好きの娘の手がボンドで父親の目にくっついて取れなくなるコント
シンプルな題材であるが、ドラマティックな展開を組み合わせたことにより非常に面白いコントになっていた
内容は重いが、二人の演技は非常に軽やかで、非常に楽しく見ることが出来た
ボケの女の子は、元気いっぱいのヘンテコキャラって感じで非常にいい
ミステリアス系変人キャラは、相当センスのある人しかやって欲しくない
ロビンソンズ:反抗期の息子(コント) 88
反抗期にありがちな行動をとる息子と、政治家の父親のコント
所謂言葉の面白さを前面に押し出したネタではあるが、その言葉選びが非常にテンプレート的なのが気になった
インターネットでお笑いや漫画の批評を行う人物が使いがちな言葉が散りばめられ、教養がない人が頑張って教養のあるように演じてると思えて仕方ない
ストーリー自体は非常にベタで、もうちょっとロビンソンズらしいネタが見たかったなと 悪くはないんだけど
アキナ:クイズ(コント) 94
互いにクイズを出し合うが、そのクイズの中身が…
クイズを淡々と出し合うだけの淡泊なコントかと思いきや、前のクイズが伏線になっていたり、裏切り要素満載だったりで、非常に良かった
ブラックな部分とハートフルな部分を上手く交えていて、さすがアキナといったところ
このネタをKOCでやっていたら…ウケたかどうか分からないんだよねー
やっぱ観客の存在って重要
アインシュタイン:ラジオのDJ(漫才) 87
いなださんがラジオのDJになりたいというネタ
アインシュタインの漫才は見ていていつも思うんだけれど、いなださんの顔のインパクトに勝ててない
ツカミの「顔捨てたろか」が一番ドカンと来て、そのあとはかなり平坦に終わってしまうきらいがある
決して面白くない訳ではなく、しっかりとしたいい漫才なんだけど、意外と「このコンビならでは」というものがない気がする
技術や才能は間違いなくある人たちだから、彼らならではの漫才を見つけて欲しい
Aブロックはアキナが勝ち抜け
Bブロック
ザンゼンジ:タクシー(コント) 86
タクシーに乗り込んだ人物が強盗で、その目的が…
設定は非常に素晴らしいと思うが、中盤のやりとりがイマイチで消化不良感が半端なかった
オチももうちょっと違う感じに出来なかったのかと 変な方向に裏切ってしまった感がする
もうちょっと色々なことが出来るコンビだと思うのだが
チョコレートプラネット:鶴の恩返し(コント) 89
助けた鶴が恩返しに来たのだが、最近の恩返しは…
私的な意見で申し訳ないが、物語や漫画などを現代風・マニュアルチックなやりとりに変えて送るタイプのコントは嫌いである
今回のネタも「わざとらしいなー」と否定的な思いで見ていたが、後半にくだらない小ボケを入れたり工夫したことによって、好きじゃない割には面白かった
和牛:彼女の手料理(漫才) 93
元料理人の彼氏(水田さん)に手料理を振る舞うネタ
「頑張っていきましょう」がヒットして、メタ方向で進むのかと思ったら、どんどん相方を追及する方向に進んだ和牛 非常に賢明な判断だと思う
とにもかくにも論理に矛盾がなく、正論に正論を重ねることが腹立たしいという面白さだが、隙が無さすぎて遊びの部分がないのが寂しくも感じる
ただ本当に様々なタイプの漫才をやってスタイルを探し続けたコンビなので、このスタイルを突き詰めて欲しいという思いもある
インディアンス:好きな人(漫才) 93
好きな人ができた時の対処法を考えるネタ…でいいのか?
とにもかくにも田渕さんワールド全開の明るい漫才
ベタなギャグや天丼も多いが、ここまで全身全力でやられると笑ってしまう
インディアンスの凄いところは、勢いの良さがどんどん凄くなるのと比例して、ネタの構成ややりとりが高度化していくところ
普通は反比例するものだが…非常に稀少な存在だ
Bブロックはチョコプラが勝ち抜け
決勝
アキナ:不良を注意したい教師(コント) 89
不良の喫煙を注意したい教師が、他の教師と注意の練習をするのだが…
これは非常に挑戦的なネタで、こういう大舞台で卸すタイプのネタではない
コント中に漫才の要素を入れる、複雑なコントであるが、いくらなんでも過去の漫才を再利用するのはないだろうと ボケもツッコミもほとんど一緒
あそこでドン引きしてしまい、その後のやりとりを冷静に見ることができなかった
いつも思うんだけど、ブロック予選はコントで、決勝は漫才、とかできないんかな?
チョコレートプラネット:亀を助けた(コント) 92
助けた亀が恩返しに来ないことを役所(?)に聞きに行くコント
1本目のネタと比べると、非常にありがちなコントにしか思えなかったが、1本目のネタと意図的にリンクさせている箇所が多々あり、さすが実力者といった感じ
長田さんがやけにガラの悪いキャラクターを演じていたからか、1本目ほどのわざとらしさは感じられず、素直に見ることが出来た
でもやっぱり、こういう物語と現実世界を無理やり結び付ける感じのネタは好きじゃないんだよねー
チョコプラが全票獲得で優勝
チョコプラの賞レースでの優勝は初めてのようだ
全体的にしっかりしたネタが多く、良かったと思う
自分が面白いと思った箇所で観客が笑うことも多かったので、安心して見れた