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ほたるや

蛍が売られてるお店のごとく、珍しくありたい

第36回ABCお笑いグランプリ感想(後編)

続きです

 

⑥ニューヨーク(コント)「ニューシングル」 467 95

東を代表する漫才師で、ABCお笑いグランプリではコントを披露することが多いコンビ

今回のコントも題材はかなりベタで、やりつくされた感があるんだけど、やっぱりこのコンビが料理すると一番美味しくなる

流行歌の軽薄さへの皮肉がテーマだが、皮肉ってる側がその軽薄さを自認しつつ制作活動を行っているというのが非常に面白い

もっというと、軽薄さをバカにしながら、自分たちもキャバクラ豪遊や高級車の購入などを楽しみにするなど、世俗的な面(おそらく自認していない)があるのもおかしくてたまらない

世間や流行を皮肉る芸風は賛否両論分かれるけど、このコンビはそれを行う資格が十分にあると強く思う

 

GAG少年楽団(コント)「浮気現場」 480(優勝) 91

賞レースの常連コンビで、最近は東京進出を果たしたトリオ

今回のネタはGAGの王道のドラマチックコントという感じで、非常に安定感があった

良かったのは坂本演じる学生のキャラクター像 袋小路に追い詰められた状況にも関わらず、年離れした清廉潔白キャラで真摯に謝罪し、浮気された側の男性を感動させ、その男性が極道だと分かるとビビって逃げ去ってしまう滑稽さ

非現実的に見えて、世俗的にも見えるキャラクター像だからこそ、見る側に共感が覚え、非常に面白いコントとなる 学生の本性はどうなのかとか想像力を働かせる余地を残しているのも楽しいし

ただ、正直一昨年のABCお笑いグランプリのコントの方がクオリティが高かったと思うし、ここまで高得点で良いのかと思わなくもない

 

⑧中山女子短期大学(ピン芸)「測量」 432 86

R-1決勝進出者なのに何故か無名扱いされるピン芸人

今回のネタは二部構成になっていたが、何か無理やり引っ付けた感が強過ぎてならない

「測量」という題材は面白くない訳じゃないけど、上手く生かせてなかった 会場が星型とか笑い所が分からない

後半は尾崎豊の卒業の替え歌 こっちをメインにした方がよかったかもね

陣内も言ってたけど、中山女子短期大学のポテンシャルはこんなものじゃない 今回は明らかにネタを間違えた(あと煽り方もおかしかった)

 

⑨チョコレートプラネット(コント)「ゾンビ」 466 91

KOC準優勝で注目を集めた実力派コント師

今回のネタは同じ展開がずっと続く、ジグザグジギーみたいな一極集中コント

合間合間のセリフなんかも非常にセンスが感じられるんだけど、どうしてもジギーと比べてしまう

あと個人的にずっと叫び続けるようなネタは、「しんどそうだな」という思いが前面に出てしまい素直に笑えなくなる

面白いのは間違いないけど、違う感じのネタが見たかったな

 

⑩学天即(漫才)「結婚」 473 96

関西人に愛されてやまない正統派漫才師

このネタは最近推しているのか、色々な番組で披露している(四条が結婚する前は「俺の彼女」だったかな)

奥田のえげつない攻め具合を少し抑え、四条のウザさを上乗せしておりいい塩梅になっている

何よりもボケ、ツッコミのクオリティが素晴らしい 「車道に押し出すん?」「好きちゃうし」「安藤美姫に似てる」「ゲラー」「チジミ焼き上がる」「ソングがえらい古から」「ルデク」等々、よくもまあそんなポンポン良フレーズが出てくるものだ

本当に面白いんだけど、優勝は今回も出来なかった やっぱり上手過ぎるのが逆効果になってるのか

僕の中では一番面白かった 来年こそ優勝して欲しい